CRH2車内設備

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CRH2型は8両編成で、全車両が指定席・禁煙である。車内の基本設計はE2系1000番台と同一で、座席の配置は一等座車(グリーン車)が2+2配置、二等座車(普通車)が2+3配置である。座席の形状やモケットの柄、化粧板の色もE2系1000番台と共通となっている。E2系1000番台との相違点は、デッキに給湯器・給水器が設置されていること、車端部窓際に非常用ハンマーが設置されていること等である。中国の鉄道で回転式リクライニングシートが設置された車両は、CRH2型が初である。

在籍する2001編成から2060編成のうち、2001編成から2042編成と2044編成は7号車のみが一等座車で、その他の7両が二等座車である。2043編成のみは1号車、2号車、7号車、8号車の4両が一等座車で、残りの4両が二等座車という特別編成である。2045編以降は、一等座車の需要増により、6号車と7号車が一等座車、残りの6両が二等座車としている。但し、2043、2045〜2060編成の7号車以外の一等座車は二等座車をベースにして座席のみ一等座車にしたもので、シートピッチは二等座車と同一である。

また、全編成ともに5号車は半室食堂車である。半室食堂車はCRH2用に新規設計したもので、カウンターでは飲み物やスナック、軽食等を販売している。飲食スペースとして、カウンターの隣に4人掛けテーブルが4箇所設置されている。

二等座車の車内。基本的にE2系1000番台と同一設計となっている。座席配置は2+3で、E2系1000番台と同様に奇数号車と偶数号車で座席のモケットの柄が異なる。
3列シートの様子。E2系1000番台と完全に同一のものが採用されている。
2列シートの様子。写真は手前の座席をフルリクライニングしたところ。座面スライドも可能。
枕カバーにはCRH和諧号のロゴマークが入っている。
座席背面に設置されているテーブルの裏側には車内の案内が記されている(但し、所属している鉄路局によっては省略されている編成もある)。
座席番号はアルファベットを用いず、数字のみ。
デッキとの仕切り扉の上にはLED式案内表示機が設置され、中国語と英語の2ヶ国語で列車番号・行先・停車駅・現在の走行速度等を表示する。
安全基準は欧州基準のため、緊急時は車端部窓際に設置された非常用ハンマー(下写真)で窓を叩き割り、そこから脱出する。
一等座車の車内。二等座車と同様に、E2系1000番台とほぼ同一設計となっている。座席配置は2+2。
座席の背面にはフットレストを設置。
5号車に連結されている半室食堂車。車端寄りにカウンター(売店)、その反対側に飲食スペース(4人掛けテーブル4箇所)があり、その間に業務用の側扉が設けられている。
偶数号車には給湯器・給水器が設置されている。日本から完成体・または部品で輸出された編成(編成番号2001〜2009)は、写真のとおり給湯器・給水器が後付けとなっている。
四方機車車両でライセンス製造された編成(編成番号2010〜2060)は給湯器・給水器が一体型である。
デッキの様子。奇数号車には洗面台が設置されている。
トイレはFRP製のユニット構造で、E2系1000番台と同一である。

CRH2型走行音・次駅案内自動放送(天津→北京) IGBT-VVVF制御で、制御装置は三菱電機・日立・株洲南車時代電気製(株洲南車時代電気製は三菱電機からの技術供与)。
Tc-M-M-T-T-M-M-Tc(4M4T)の8両編成。
天津駅発車時から車内の自動放送終了地点までを収録。
CRH2型次駅接近自動放送(北京行き 北京到着前) 自動放送は中国語と英語で放送される。
車内チャイム(駅発車後) オリジナルのチャイムが使用されている。後発で、同チャイムが東武鉄道東上線のときわ台駅、和光市駅、成増駅、朝霞駅、朝霞台駅、志木駅、ふじみ野駅、川越駅等で発車メロディーとして使用されている(2007年3月〜)。
車内チャイム(駅到着前) オリジナルのチャイムが使用されている。
CRH2型ドアチャイム(ドア開時) 2点ブザーが採用されている。
CRH2型ドアチャイム(ドア閉時) 香港のMTRのドアチャイムと同様の音色である。

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