上海リニア(上海トランスラピッド)

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上海リニアは龍陽路(ロンヤンルー)〜浦東国際機場(プートングオジージーチャン)間の2駅30.5kmを約8分で結ぶ、磁気浮上式リニアモーターカーの路線である。路線名は上海磁浮示範運営線。2004年1月1日に一般営業を開始した。車両基地は浦東国際空港付近にある。運営は上海磁浮交通発展有限公司(SMT)。

ドイツで開発されたトランスラピッドの技術により建設された。そのため、「上海トランスラピッド」とも呼ばれる。最高速度は431km/hで営業路線としては現在、世界最速。全区間複線だが、基本的に単線並列として2本の列車が運転される。

車両はドイツ・シーメンス製の車両が5両編成(普通席車4両+貴賓席車1両)または3両編成(普通席車2両+貴賓席車1両)で運転されている。

運賃は普通席で片道50元、往復80元。貴賓席は普通席の倍額の運賃。当日の飛行機の搭乗券がある場合は片道40元となる。運行時間は6:45から21:30。但し、初電から9:00までと、11:00〜13:00、17:00から終電までは最高速度300km/hで運転される。

(路線図:管理人制作)

上海リニアの車両。全車両がシーメンス製である。

龍陽路にて
龍陽路駅を発車する、浦東国際機場行きの列車。
本線を滑走する上海リニア。

浦東国際機場〜龍陽路にて
龍陽路駅の切符売り場。
龍陽路駅の改札口。中国国鉄と同様に、X線による荷物検査がある。
龍陽路駅のホーム。各ドアの前にはアテンダントが待機する。
普通席車の車内の様子。3+3配置の固定式座席が展開している。座席はリクライニングしない。
「新湖明珠号」は座席のモケットの仕様が異なる。
車内に1両あたり4箇所設置されているLED式案内表示機。主に現在の時刻と現在の速度を表示する。写真は最高速度である時速431km/hの際の表示。
乗務員室仕切り扉には窓があり、前面展望を楽しむことが出来る。
乗務員室の様子。列車は中央管制室からの遠隔操作で運転されている。
431km/h同士の2つの列車の一瞬のすれ違い。相対速度は862km/h。
上海・浦東国際空港付近を行く上海リニア。

龍陽路〜浦東国際空港にて
浦東国際空港に入線する上海リニア。通常、本線上では2編成が使用され、約15分間隔で運転される。
浦東国際空港駅の様子。龍陽路駅と同様にX線検査機と自動改札機を備える。

上海リニアの乗車券(往復券)
上が往路用、下が復路用である。裏面にバーコードがついていて、その情報を読み取る仕組み。

上海リニア走行音(龍陽路→浦東国際空港) 低速走行時にはまるで釣りかけ駆動の電車のような音がする。加速はよく、発車してから約5kmで300km/hに達成する。
上海リニア走行動画(浦東国際空港→龍陽路) 最高速度430km/hで走行中の際の車窓。

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