香港鐵路 機場快線
ゲイチェンファイ線 / MTR Airport Express(AEL)


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香港鐵路(MTR)機場快線(ゲイチェンファイ線)は香港(ヒョンゴン/ホンコン)〜博覧館(ボクラムグン)間5駅35.3kmを結ぶ路線である。全区間複線(左側通行)で、架線集電方式による直流1,500V電化。軌間は1,432mm。ワンマン・ATO運転を実施している。同路線は他のMTRが運営する路線とは運賃は別区分となっており、改札口も分離されている。運賃は香港〜博覧館及び機場 間が一人100香港ドルだが、往復や複数人数での乗車、オクトパス使用などの条件であれば運賃が割引される。なお、必ず博覧館駅または機場駅を乗車駅または下車駅にしなければ同線には乗車することが出来ない。香港〜機場(香港国際空港)の所要時間は約24分で、12分間隔で運転している。また、機場快線利用者を対象に、香港駅と九龍(ガウロン/カオルーン)駅では航空機への搭乗手続き(チェックイン)が出来る「インタウン・チェックイン」と呼ばれるサービスを行っている。1998年7月6日に香港〜機場(ゲイチェン)間、2005年12月20日に機場〜博覧館 間が開通した。

列車は当初7両編成で運転されていたが、2005年に8両編成化された。車両はドイツ・ADtranzとスペイン・CAF社の合作車である「AEL A-Train」11編成で運用される。最高速度は135km/hで、2扉クロスシートの特別仕様車。香港寄り先頭車は荷物用車両で一般客は乗車できない。

香港国際空港をバックに走る、香港行き列車。

機場〜欣澳にて
欣澳駅の通過線を行く香港行き列車。香港寄り先頭車両は荷物用車両で、側面に窓はない。この車両のみ5扉となっている。インタウン・チェックインで預けられた乗客の荷物をこの車両に積み込む。
ランタオ島(大嶼山)内を行く博覧館行き列車。

欣澳〜機場にて
欣澳から東涌の市街地の手前までは海岸沿いを走る。 

機場〜欣澳にて
車内の様子。集団離反式クロスシートである。
貫通路には両開きの扉(手動開閉式)が設置されている。
デッキ付近には大型のディスプレイが設置され、次駅等を動画で案内する。
座席の背面にはかつて個人用液晶モニターが設置され、複数チャンネルが用意されていた。2006年頃に撤去され、代わりに上記の大型ディスプレイが設置された。
側扉の床部に書かれている製造メーカー。ドイツのADtranz社とスペインのCAF社の合作である。
香港駅1階にある「インタウン・チェックイン」ホール。左側にある自動券売機で乗車券を購入し、改札口を通過する(オクトパス使用可)。
「インタウン・チェックイン」カウンターの様子。機内預け入れの荷物も、ここで預けることが出来る(荷物の受け取りは到着先の空港のターンテーブル)。
九龍駅の「インタウン・チェックイン」。香港駅と同様のサービスを行っている。
2007年2月28日より使用開始した、機場駅の第2ターミナルのホーム。博覧館行きの列車のみ使用する。
機場駅では博覧館行きの列車は両側の扉が開く。進行方向左側が第1ターミナルのホーム、右側が第2ターミナルのホームとなっている。
終着駅の博覧館駅のホーム。ホームは1面1線。普段は機場快線の列車のみが使用するが、博覧館駅に隣接したアジア国際博覧館(亜洲国際博覧館)で大きなイベントが行われる際は東涌線の列車も臨時で当駅まで運行される(その際は東涌線の列車は機場駅は通過)。そのため、プラットホームスクリーンドア(PSD)は5扉対応となっている。

機場快線の乗車券
左上:1人用片道乗車券
左下:往復乗車券
右:4人用片道乗車券
いずれも磁気式である。

香港〜機場の1人の運賃は100香港ドルだが、往復利用や複数人使用で運賃が割引となる(利用条件により運賃は細かく異なる)。オクトパスでも同様に割引運賃が適用される。

機場快線A-Train走行音(香港→九龍) GTO-VVVF制御で、制御装置はドイツのAEG製。加速度は3.6km/h/s。
Mc-M-T-M-M-T-M-Mc(6M2T)の8両編成。
同路線に限り、案内放送は広東語・英語・北京語の順番となっている。また、扉閉時の予告放送は省略され、チャイムのみが鳴る。
機場快線電車走行動画(機場〜欣澳にて) 東涌線との線路共有区間を高速走行する機場快線。

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