平壌市無軌道電車(トロリーバス) 平壌駅-科学技術殿堂線(10号線)

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平壌駅-科学技術殿堂線(または「平壌駅-科学技術殿堂無軌道電車」)は、平壌駅(ピョンヤンニョッ)〜科学技術殿堂(クァハッキスルチョンダン)間5.9kmを結ぶ路線である。路線番号は10。

主な経由地は、駅前通り、烏灘江岸通り、未来科学者通り、忠誠橋、科学技術殿堂。当路線は未来科学者通りの開通に合わせて2015年11月3日開業した。

(路線図:管理人制作)

2015年11月3日に竣工した未来科学者通りを行く、平壌駅-科学技術殿堂線のトロリーバス(千里馬-091型)。当路線は平壌市無軌道電車で最も新しい路線である。
未来科学者通りに建つツインタワーの前を行く、平壌駅行きの千里馬-091型。
ツインタワーの「科学重視」「人材重視」と書かれたスローガン。
高層マンションが連なる未来科学者通りを行く。
未来科学者通りを行き交うトロリーバスを俯瞰。
2018年に導入された千里馬-316型も運用に入る。
未来象徴塔の前を行く、科学技術殿堂行きのトロリーバス。未来象徴塔は65階建ての高層マンションで、外観は原子をイメージしたデザインである。設計は19歳の建築設計家の案を採用したとのことある。
未来象徴塔には科学技術研究機関の研究者等が入居している。なお、朝鮮では家賃は無償である(住居は政府が指定)。また、朝鮮では科学者はエリート扱いで高待遇である。その理由は、制裁の影響で自国の力で生活しなければならず、そのための技術を開発できるのは科学者であるため、とのことである。
未来象徴塔の前にある、「未来象徴塔」停留所の標識。停留所名の下は「平壌駅-科学技術殿堂」と書かれている。
上の標識の反対側。こちら側の面は、停留所名の下に経由地が書かれている(製糸工場・科学技術殿堂・終点)。なお、製紙工場は金正淑平壌製糸工場を指す。
未来象徴塔停留所を発車する、科学技術殿堂行きのトロリーバス。
未来科学者通りの西側入口にある、「未来」(ミレ)と書かれたモニュメントのある歩道橋。
歩道橋をくぐり、未来科学者通りを進む平壌駅行きのトロリーバス。
歩道橋の西側にある「海運2洞」停留所に停車中の千里馬-091型。
海運2洞停留所に停車中の千里馬-316型。
海運2洞停留所を発車する千里馬-091型を俯瞰。
科学技術殿堂(ドーム状の屋根の建物)をバックに行き交う千里馬-091型。
忠誠橋方面へと向かう科学技術殿堂行き。

金正淑平壌製糸工場付近にて
忠誠橋の手前で、軌道電車3号線(楽浪-西平壌軌道電車)の軌道と合流する。
忠誠橋を渡る平壌駅行きトロリーバス(写真左)。なお、橋の両端は軌道電車3号線の軌道が敷かれている。
終点の科学技術殿堂。科学技術殿堂は大同江の中州であるスク島に建設された科学技術学習施設で、2016年1月1日に竣工式が行われた。
科学技術殿堂の正門の脇にある停留所(乗車用)降車用停留所は正門を挟んで反対側にある。トロリーバスは科学技術殿堂を周回して方向転換する。
平壌駅付近では、平壌駅行きは烏灘江岸通りから駅前通りに左折するのではなく、東岸洞・駅前洞経由で反時計回りに周回して方向転換するルートとなっている。
烏灘江岸通りから栄光通りに抜ける道。平壌駅行きのみこの道を走行するため、架線柱は片側のみ設置されている。
駅前通り(平壌駅南側)にある車庫。平壌駅-蓮池洞線の車庫と共有である。以前は屋根がなかったが、現在は写真のように屋根が追加された。

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