平壌地下鉄

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革新線の建設駅で離合する列車。

平壌地下鉄(正式名称:平壌地下鉄道)は、朝鮮半島初の地下鉄として1973年に開通した。現在、千里馬線(チョルリマソン)と革新線(ヒョクシンソン)の2路線22.5kmが営業運転されている。運賃は5ウォン均一である。運営は「地下鉄道運営管理局」。1日当たりの利用客数は平日は約40万人、民族的な祝日の前後は約70万人(2019年7月現在)。列車の運行間隔は朝夕ラッシュ時が約3分間隔、それ以外の時間帯は約5分間隔である。

ソ連及び中国の技術支援によって1968年より建設工事が始まった。ソ連の設計思想を色濃く反映しており、社会主義リアリズムの様式に沿った豪華な駅の装飾、地下深くに位置するホーム、地上から大深度地下まで一直線で結ぶ長いエスカレーター、電化方式(直流825V電化)はロシアや旧ソ連圏(東側諸国)の地下鉄でも見られる共通の特徴である。

駅名は北朝鮮の革命思想に基づいているが、付近の地名や通りの名前等と関連している駅名も少なくない。ただ、その地名や通りの名前も革命思想にちなんで命名されている。

北朝鮮では、地下鉄は「地下鉄道(チハチョルト)」もしくは「地下(チハ)」と呼ばれている(韓国の場合は「地下鉄(チハチョル)」である)。

なお、現在北朝鮮でも携帯電話・スマートフォンが相当普及しているが、平壌地下鉄では全区間で携帯電話の電波は圏外である。


(路線図:管理人制作)

千里馬線
革新線

普通乗車券(表/裏)
紙(非磁気式)の乗車券である。表面に書かれている文字は「地下鉄道車票」「地下鉄道収入審査所」。
「地下鉄道電子カード」(表/裏)
ICカード式乗車券。チャージ(平壌地下鉄ではチャージのことを「再入力」と言う)して使用し、改札機にタッチすると、残り使用可能回数が表示される。
平壌地下鉄全駅の切符売り場で発売されている。

チャージは以下の場所・時間帯でのみ対応している。
・場所:戦勝駅の地上カード奉仕室、烽火駅・光復駅の切符売り場
・時間帯:9:00〜12:00及び15:00〜19:00

表面に平壌地下鉄のシンボルマークと「平壌地下鉄道」の文字、裏面にカード使用法と注意事項が以下の通り書かれている。

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カード使用法と注意事項

1.カードを自動出入機のカード受感部へ当てて離してください。
 残り使用回数が自動出入機の表示装置へ表示されます。

2.残り使用回数が10回以下になったら、カードを持ってカード奉仕室へ行き、再入力してください。

3.カードをひどく曲げたり、強い電磁気や高い熱を受けないようにしてください。

地下鉄道管理局収入審査所

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「地下鉄道電子カード」(2)
日本の自動改札機に当てても無反応である。
平壌地下鉄道公式パンフレット(新)
英語と中国語で書かれており、復興駅で1ユーロまたは10人民元で販売されている。
平壌地下鉄道公式パンフレット(新)(表/裏)
各駅のホームや新型車両(1号形)の写真が掲載されている。新型車両が革新線に入線している貴重な写真も確認できる。
平壌地下鉄道公式パンフレット(旧)
復興駅で3ユーロまたは30人民元で販売されている。千里馬線・革新線の各駅のホームや装飾の写真、建設工事の様子、地下鉄の車両基地の写真等を掲載。
全42ページ。2004年朝鮮畫報社発行。
写真の朝鮮語版以外にも、英語版・日本語版・中国版・ロシア語版・フランス語版等が存在する。
平壌地下鉄のシンボルマーク
ハングル(チョソングル)の「地」の文字と、その下に地下への矢印をあしらったマーク。各駅の入口や駅舎に掲げられている。
切符売り場(栄光駅)
地下1階の改札前にあり、有人で対応している(自動改札機は存在しない)。窓口はスモークガラスで、購入する際に係員に枚数を告げる。
切符売り場(復興駅)
駅舎内の1階にある。
自動改札機(旧型)
ICカード定期券のみ対応している。
運賃は均一制のため、入口側には改札機があるが出口側には改札機はない。
なお、自動改札機は朝鮮語で「自動出入機」と呼ばれている。
自動改札機ICカードリーダー
ICカード乗車券運用開始前は自動改札機にトークンや硬貨を投入したり、磁気式乗車券をスキャンする部分があった模様。
トークンや磁気式乗車券の使用中止に伴い、その部分をICカードリーダーに換装したようである。カードリーダー奥のLEDで、残り使用回数が表示される。
自動改札機(新型)
旧型と同様、ICカード定期券のみ対応しているが、形状がスタイリッシュになっている。(復興駅にて)
自動改札機ICカードリーダー(新型)
I旧型機ではカードリーダーは床と水平となっていたが、新型機では斜めに設置され、タッチしやすいよう工夫されている。カードリーダー奥のLEDで、残り使用回数が表示される。
改札口の様子(栄光駅)
ICカード乗車券の客は自動改札機にICカードをタッチする。普通の乗車券・外国人観光客は左脇の有人通路を通る。
総合案内板
目的地の駅を押すと、目的地までの経路が点灯する(乗換え駅は点滅)。各駅に設置。
LED式総合案内装置
地下鉄利用の際の注意点などをスライド表示する。各駅に設置。

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