元 都営6000形新6151F「Djoko Lelono 2」

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元 東京都交通局6000形新6151Fは、2008年10月に環状線で貨物列車に衝突した6181Fと、2009年8月にボゴール線でHOLECに追突した6151Fの損傷の激しかった車両へ大規模な修復工事を行い、4両編成に組み替えて2010年に復帰した編成である。編成は6151-6176-6175-6188で組成されている。

それぞれの事故で大破した先頭部は、「Djoko Lelono」に準じた鋼製のものに交換された。また、事故で変形した車端部等も外板交換を伴う修復工事が施された。復旧後、同編成には「Djoko Lelono 2」(ジョコ レローノ ドゥア)の愛称がつけられ、各車両の側面には同愛称を示すプレートが設置されている。

タンジュンプリオク線・環状線直通の運用に就く、新6151F「Djoko Lelono 2」。事故により大破したものの、大規模工事の末、見事に復旧した。新造された流線型の独特な先頭部が目を引く。

Jatinegaraにて
早朝のJakarta Kota駅に到着した新6151F。
タンゲラン線の始発列車(初電)の運用に入る新6151Fが、タンゲラン駅で出発の時を待つ。右隣には、6000形の先頭車化改造車の6182Fが並ぶ。
前面窓下の両側の前照灯の中央部には、青色LEDが4つ設置されている。
側面の車号表記は、4両ともインドネシア式のものに交換されている。車号の前には「KL1」の表記が追加され、1等車であることを明確化している。
窓下の帯は紺色で、裾部は前頭部にあわせたオレンジ色に塗られている。
「Djoko Lelono 2」の愛称プレート。各車両の側面に片側1箇所ずつ設置されている。
事故で破損・変形した部分は外板を交換の上、修復されている。修復された部分はコルゲートが省略されている。
新造された先頭部分は、その他の部分よりも車体幅が若干広がっている。乗務員室直後の扉の戸袋部を外側から見ると、車体幅の差がよく分かる。
なお、写真の6188は裾部の外板が交換され、コルゲートがなくなった。
新造された乗務員室内の様子。運転台の位置は右側に改められた。
運転台。丸みを帯びた運転台パネルが特徴的だが、主要機器や各種メーターは既存車からの流用であと思われる。マスコンやメーターは日立製作所製のものであった。
乗務員扉の取っ手。自動車用品をベースにしていると思われる。
乗務員扉の窓。扉の形状に合わせて、上部は斜めになっている。
新造された乗務員室と客室との仕切り。天井部付近には、種車の非常通報ボタンが設置されている。
乗務員室側の仕切りの上部には、日本語表記を含む各種スイッチ(種車のもの?)が設置されている。
乗務員室に設置さされている、(上から順に)ドアコック・連絡ブザー・最開閉ボタン・ドアスイッチ。いずれも流用品である。
車内(客室内)の様子。座席のモケットがすべて新品に張り替えられた他は、基本的に変化なし。
元 東京都交通局6000形新6151F「Djoko Lelono 2」による、タンゲラン線のエコノミーAC運用。軌道の整備はあまり良好ではないが、70km/h以上で快走している。
許可を得て乗務員室から撮影。
元 東京都交通局6000形新6151F「Djoko Lelono 2」による、タンゲラン線のエコノミーAC運用。将来の複線化に備えて、進行方向右側には複線化用の敷地が用意されている。
許可を得て乗務員室から撮影。
元 東京都交通局6000形新6151F「Djoko Lelono 2」による、環状線のエコノミーAC運用。線路上は生活道路の一部になっている。
許可を得て乗務員室から撮影。
Jatinegara駅に入線する、Tanjung Priok行きの新6151F。

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