DMZ観光第3南侵トンネル、DMZ映像館・展示館

南侵第3トンネル(チェ3(サム)タングル)はかつて北朝鮮が極秘で掘った韓国に攻め入るためのトンネルの一つである。現在までに既に4つのトンネルが発見されている。この第3トンネルは長さ1635m、幅2m、高さ2mでソウルから52kmの地点に位置する。
第3トンネルの本坑は地下73mのところに位置するため、地上から降りるためのトロッコが運転されている。トロッコはかなりの急勾配を降り、約5分程度で第3トンネル本坑に到着する。トンネル内は完全撮影禁止。荷物は全て入口で預けなければらない。トンネルは245m歩くことが出来、北朝鮮との軍事境界線の地点でトンネルはコンクリートで塞がれている。
地上の乗り場に到着した南侵第3トンネルへのトロッコ。「統一号(トンイルホ)」と命名されている。
トロッコの軌道。中心にはトロッコ駆動用の歯車が設置されている。
地上のトロッコ乗り場。なお、地上の写真撮影は問題ないが、一応、乗り場で待機している憲兵に撮影許可を貰ったほうが無難である。
第3トンネルは非常に天井が低いため、安全のために全員がヘルメットを着用しなければらならない。また、横にはロッカーがあり、手荷物をすべて預けなければならない。
トロッコ乗り場の日本語の案内。
第3トンネル徒歩観覧路入口。同トンネルへはトロッコを使用しなくても徒歩で地下まで降りることが出来る。徒歩で約5〜10分で本坑に降りることが出来るが、連続した急勾配のため、特に帰りの上りは疲れる。降りた地点は本坑の建設中断点(北朝鮮軍が韓国軍にトンネル掘削が見つかった地点)である。
トロッコ乗り場から見た観光バス発着広場。赤いバスが都羅山駅前発着のDMZ観光用のバスである。
トロッコ乗り場の前のモニュメント。
モニュメントは、2つに分離された朝鮮半島の南北(球の片側は韓国、もう一方は北朝鮮を示している)を国民の手で再統一しようという願いをこめたものである。
トロッコ乗り場の横に位置する、DMZ映像館・展示館の内部。客はまず大型スクリーンで放映されるDMZに関するショートムービー(日本人の場合は入口で無線イヤホンを貸してくれて、内容が日本語で同時翻訳される)を観賞し、その後に展示館を見学する順路となっている。
展示館ではDMZの様子を資料や模型、映像等で紹介している。
一部は床が透けており、そこにDMZ内の様子が模型で再現されている。解説によると、DMZ内は無数の地雷が植わっており、そのため人が寄り付かず、現在は貴重な野生生物が数多く生息しているという。

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