空港鉄道KTX乗り入れ対応工事

空港鉄道デジタルメディアシティ駅付近と京義線の水色(スセッ)駅付近に2.9kmの短絡線を設け、KTXをソウル駅より京義線・空港鉄道を経由して仁川国際空港駅まで直通させる為の工事が進んでいる。事業費は約3,100億ウォン。空港鉄道線内の主な改造工事は黔岩駅及び仁川国際空港駅のKTX用ホーム新設と、KTX乗り入れ区間の信号システムの変更等である。当初予定では2013年12月開業予定であったが、2014年2月開業に変更となった。2014年1月3日現在の工事進捗状況をお伝えする。

KTXの乗り入れ車両は原則「KTX-山川」の予定。KTX乗り入れ開始に伴い、空港鉄道の直通列車・一般列車は運行本数が削減される見込み。

仁川国際空港駅に新設された、KTX用の低床ホームと線路(写真右の1面2線)。元々「第二空港鉄道」用として準備されていたスペースを転用した。
仁川国際空港駅のコンコースに設置された「KTX乗り場」の案内と、ホームへのエスカレーター。
工事中の通路から見た、仁川国際空港駅のKTX用ホーム。
空港鉄道のホームから見たKTX用ホーム。最終準備が進められていた。
KTXホームの駅名標。隣駅の表示は「黔岩」。
工事開始前の仁川国際空港駅(ソウル駅方面の様子)。ホームだけは既に高床仕様で準備工事されていた。

2008年8月22日撮影
同駅の龍游車両基地方面の様子。
工事開始に伴い、工事用の柵が設置された。

2012年10月8日撮影
高床ホーム仕様から低床ホーム仕様に変更する為、元々準備工事されていたホームは順次撤去された。
外側2線のホームがKTX用に改築された黔岩駅。従来は内側2線はソウル駅〜黔岩駅 間の区間列車のみ原則使用していたが、外側ホームが低床仕様となったため一般列車はすべて内側2線に発着するようになった(直通列車は外側2線側を通過)。一般列車のホームは工事前と比べて大幅に狭くなった。また、外側2線に従来あったホームドア(PSD)は撤去された。
黔岩駅の外側2線のホームはKTX用に両側に延伸された。
KTX用ホームの黔岩駅駅名標の両隣の駅名表記は「ソウル駅」と「仁川国際空港」。
KTX用ホーム終端部には、KORAIL標準の床置き型駅名標も新設。
工事開始前の黔岩駅(1・2番線側)。上写真と比較すると圧倒的に広く感じる。黔岩駅の空港鉄道利用者とKTX利用見込み者の割合を考慮すれば、ホーム幅の割合は再考の余地がありそうだ。
工事開始前の黔岩駅(3・4番線側)。
KORAILの列車の車内LCDでは、既に2013年12月にKTXの直通運転が開始されたものとして広告が放映されていた。映像は空港鉄道麻谷鉄橋を渡る「KTX-山川」。

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