RDC(CDCムグンファ改造動車)

KORAILの9501系気動車(CDC;Commuter Dieser Carとも呼ばれる)は1996年〜1999年に大宇重工業で131両が製造された、統一号(現:通勤列車)向けの気動車である。電化区間の拡大や統一号・通勤列車のムグンファ号格上げ化等によって製造後10年程度にも関わらず余剰車両が増加していた(現在の運行区間は京義線・京元線のみ)が、外装および内装を大幅に改造した上でムグンファ号として使用することとなった。
このムグンファ号化改造車はRDC(Refublishied Diesel Car)と呼ばれ、乗降口の削減(2箇所→1箇所)、側窓の固定窓化、内装の全面取替え、デッキの設置、車内不燃化等の改造が行われた。
2007年12月に3両固定編成1本(9562-9665-9563)が落成し、同年4月15日より大邱(テグ)〜馬山(マサン)間での運用を開始した。なお、今後40両程度が同様に改造されることとなっている。改造は世根實業が担当しており、ソウル車両管理団(龍山)内で施工している。

RDC化改造車の第1編成(改造先行編成)である9562(Mc)-9665-9563の3両固定編成。ムグンファ号用客車に準じた塗装に変更されている。
上:9562号(馬山方先頭車)
下:9563号(大邱方先頭車)
各車両の乗降口は2箇所から1箇所に削減され、片方の乗降口は完全に埋められた(該当部分付近の側窓配置も変更)。但し、ステップの部分の車体の下部への張り出しはそのまま残存している。
車両番号とサボ。車両番号は改造先行編成では改造前のままである。但し、量産編成では変更される模様。
車内の様子。座席は回転リクライニングシートとなり、読書灯やカーテンも完備している。不燃化改造も同時に施工。
乗務員室仕切り壁。窓はあるが、KTXミニのキャラクターのステッカーで目張りされている。
世根實業の車内銘板(2007年12月改造)。実際の改造工事はソウル車両管理団(龍山)内で同社が施工。
2号車の車端部には12人分の客室スペースがある。
新設されたデッキはガラス張りの自動扉で仕切られている。
化粧室。位置は変更されていないが、スペースの拡大や内装の更新が図られている。
1号車(9563号)の車端部には「MiniMiniCafe」が設けられており、乗降扉の上にはそれを示すステッカーが張られている。
「MiniMiniCafe」の内部。自動販売機と、アーケードゲーム機が2台設置されている。
大邱駅で並んだ新旧ムグンファ号気動車、RDCとNDC(右)。NDC(9211系気動車)は現在1編成のみが営業運転に就いている。

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