楊平レールバイク

2009年に廃止となった中央線の旧線の元徳(ウォンドッ)〜龍門(ヨンムン)間に、2010年5月3日に「楊平(ヤンピョン)レールバイク」がオープンした。当施設は、廃止区間のうちの3.2km(往復6.4km)をレールバイクで走れるものである。運営は民間事業者の(株)楊平レールバイク。56億ウォンをかけて整備され、レールバイク50台の導入のほか、駅舎、事務所、駐車場、転車台、沿線の街灯等が整備された。龍門駅から徒歩約10分。将来的には汽車カフェ、汽車食堂、汽車ペンションなどの施設も建設される予定である。
なお、中央線の電鉄化による廃止区間では、この他に八堂(パルダン)〜雲吉山(ウンギルサン)間の8.8kmにもレールバイクが開業する予定である(2011年開業予定)。

(株)楊平レールバイク公式サイト(韓国語):http://www.yprailbike.com

楊平レールバイクの入口。龍門駅の北側の出口より徒歩約10分。ソウルからのアクセスも至便である。左のガータ橋が旧線。
楊平レールバイクの駅舎兼事務所。開業2日目に訪れたため、駅舎前には開業を祝う花束が多く添えられている。
時刻表と運賃。往復の所要時間は約1時間(片道約25分)で、9:00〜21:00まで(11月〜2月は9:00〜18:00まで)1時間半おきに出発する。料金(往復)はカップル用(2人セット)が18,000ウォン(10人以上の団体は16,200ウォン)、ファミリー用(4人セット)が26,000ウォン(団体23,400ウォン)である。1人分のばら売りは行っていない。また、レールバイクは1種類(4人乗り)しかない。なお、楊平郡民は割引運賃となる。
旧線上に並んでいるレールバイク。
レールバイクの外観。車両および転車台は(株)韓国A&Z(http://www.koreaanz.com)製。
両終点には転車台が設けられ、方向転換する。
レールバイク乗り場から見た、中央線の新線を行く321000系。
レールバイクからの車窓。係員が一定間隔でスタートの合図を送る。線路は廃線時のものを活用しており、非常に高規格。架線は全区間撤去されている。線路脇には街灯が一定間隔で並び、夜間の運転にも対応している。
途中からは川沿いに走行する。
レールバイク走行区間唯一のトンネル。(サムソントンネル 延長158m)。
トンネル内も照明が整備されている。
起点から3.2km先の折り返し駅。係員が客を乗せたまま、転車台で方向転換する。
折り返し地点の先には休憩施設があり、客はレールバイクを降りて一休みする。
休憩施設から見た、中央線の新線。8200系牽引のムグンファ号が通過中である。
休憩施設の元徳駅寄りは線路も撤去され、枕木が山積みになっていた。
しばし休憩の後、レールバイクに戻って復路につく。なお、復路のほうが全体的に緩い上り坂となる。
一定間隔で走行するレールバイク。
レールバイクが、トンネルに差し掛かる。
レールバイク走行区間唯一のトンネル、サムソントンネル(延長158m)内を走行する。
レールバイクは4人乗りで、本気で漕げば20〜25km/h程度での走行は可能。
起点から3.2km先の折り返し駅。係員が客を乗せたまま、転車台で方向転換する。
係員が手動でレールバイクを方向転換する。

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