KORAIL 京江線

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KORAIL京江(キョンガン)線は、板橋(パンギョ)〜驪州(ヨジュ)間11駅56.0kmを結ぶ路線である(路線総延長:57.0km)。全区間複線(左側通行)で、架線集電方式による交流25,000V電化。軌間は1,435mm(標準軌)。ワンマン運転を実施している。車両基地は夫鉢車両事業所(プバルチャリャンサオプソ)。2016年9月24日に現営業区間が開通した。

列車は4両編成で運行されている。使用車両は371000系。開業に合わせて2016年に4両編成12本(48両)が現代ROTEM(ヒョンデロテム)で製造された。

当路線は当初、「城南-驪州線」(ソンナム-ヨジュ線)として計画され、2016年4月29日に別計画で進められていた「月串-板橋線」、「驪州-原州線」、「原州-江陵線」と併せて「京江線」と命名された。

KORAILが運営する広域電鉄の路線で初めて、開業時から全駅にプラットホームスクリーンドア(PSD)が設置された。各駅のホームは7両分の有効長があり、PSDは6両分設置されている。

(路線図:管理人制作)

京江線を行く371000系。KORAILが運営する広域電鉄は既存路線(もしくは一度廃止した路線)を高規格化した上で通勤路線とする例が多いが、京江線は完全に新規に建設された路線である。ラインカラーは青(KORAILブルー)。

昆池岩〜草月にて
驪州駅付近を行く。371000系の前照灯はLEDで、前面窓上にも前照灯を配置している(311000系の31195編成以降や、東海線の381000系と同様)。

世宗大王陵〜驪州にて
全長4,954mの昆池岩トンネルを抜ける371000系。三洞〜利川 間には長大トンネルが多く存在する。

昆池岩〜新屯陶芸村にて
黄金色に輝く稲と京江線。

京畿広州〜三洞にて
371000系の先頭車側面。4両編成で、戸袋部の外板に4号車のステッカーが確認できる。各車両側面に3色LED式行先表示器を備える(全駅にプラットホームスクリーンドア(PSD)が設置されているため、ホームからはほとんど見えない)。
371000系の中間車2両は電動車で、各車両にパンタグラフを1基ずつ搭載している。パンタグラフの向きや配置、屋根上の配線等が2両で異なる。
KORAILの通勤形電車は長らく下枠交差型パンタグラフが主流であったが、2016年に製造された311000系(31195編成〜)、371000系、381000系からはシングルアーム型パンタグラフが本格的に採用されるようになった。
韓国の量産型通勤形電車へのシングルアーム型パンタグラフの採用は、新盆唐線D000系(製造初年:2010年)に次いで2例目。
371000系の車内。座席のモケットの柄は独自のデザインのものが使用されている。
車端部。優先席と車椅子スペースが設けられている(車椅子スペースは両先頭車のみ)。優先席の座席のモケットの色は一般席と異なる。
各車両の車内には防犯カメラが2台ずつ設置されている。KORAILの通勤形車両のうち、2016年に製造された車両(311000系(31195編成〜)、371000系、381000系)より防犯カメラは標準装備となった。
乗務員室仕切り。
驪州(ヨジュ)駅のホーム。京江線は広域電鉄(KORAILが運営する首都圏電鉄)の路線で初めて、開業時から全駅にスクリーンドア(PSD)が整備された路線である。
各駅のホームは7両分(PSDは6両分)の有効長があり、列車が停車しないホーム端は柵で仕切られている。そのため、京江線で車両の駅撮りはほぼ不可能である。
4両の停止位置目標と、運転士用のホーム監視モニター。
地上駅の各駅には待合室(韓国語:顧客待機室)が整備されている。
始発駅の板橋(パンギョ)駅。2面2線の地下駅。新盆唐線のホームと地下でほぼ直角に交差している。
二梅(イメ)駅には盆唐線のホーム端の京江線乗り換え専用通路上に乗換用改札がある。KORAIL同士の路線にも関わらず中間改札が設けられているのは珍しい。
三洞(サムドン)駅。谷間に設けられた高架駅で、地形の都合上、ホームの位置が高い(ビル5階建て相当の位置にある)。
三洞駅のホームのエスカレーター。高架駅のエスカレーターとしては異例の長さ。
三洞駅を発車する驪州行きの列車。駅の両端は山に囲まれている。
三洞駅に入線する板橋行きの列車。写真奥は全長4,288mの三洞トンネル。
京畿広州(キョンギグァンジュ)駅。2面2線の高架駅で、駅前には広大な駐車場も整備されている。
京畿広州駅のホーム。アーチ状の屋根で覆われている。
京畿広州駅の駅名標。京江線では韓国語・英語・中国語・日本語による4ヶ国語表記の駅名標が標準となり、代わりに韓国語の漢字表記は省略された。
京畿広州駅は同音の駅名である「光州」との混同を避けるため、駅名の頭に道名が付けられた。日本(JR)では地名や旧国名が駅名に付く駅は多いが、韓国で道名を付した駅名は現存する駅では唯一の存在である。
草月(チョウォル)駅。駅舎は地上、ホームは地下にある。当駅の東側で京江線は地上に出る。
草月駅の改札階より眺めた京江線。
昆池岩(コンジアム)駅。2面4線の高架駅で、北側に側線を1本備える。副本線側は通常使用しないため、スクリーンドアの代わりにホーム柵が設置されている(転落防止のため、鎖で施錠)。
スクリーンドアのガラス越しに眺めた、昆池岩駅に入線する板橋行きの列車(ホーム端は柵が設置されており、立入禁止)。
新屯陶芸村(シンドゥンドエチョン)駅。橋上駅舎で、ホームは掘割の中にある。
新屯陶芸村駅を発車する驪州行き列車。
新屯陶芸村駅の南側は盛土区間が続く。

利川〜新屯陶芸村にて
夕日を浴びながら走行する京江線371000系。

利川〜新屯陶芸村にて
利川(イチョン)駅。金色の駅舎が特徴的。ホームは盛土上にある。
夫鉢(プバル)駅の東側より、京江線の車両基地である夫鉢車両事業所への出入庫線(複線)が分岐する。
終点の驪州駅の駅舎。
驪州駅を発車する板橋行き。構内は将来の路線延伸を見越して4線あるが、現在ホームは1面2線分にのみ設置されている。
驪州駅東側の線路終端部。この先、原州まで延伸工事が進められる。
1駅間の車内の様子。車内の基本的なデザインは近年のKORAILの通勤形車両に準じているが、座席のモケットの色は371000系独自のものを採用している。

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1972年の水驪線廃止から44年ぶりに驪州市に鉄道が復活した。真新しい軌道を行く京江線371000系。

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接近メロディーはKORAIL・ソウルメトロ標準のものを使用している。全駅にプラットホームスクリーンドア(PSD)を設置。

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三洞駅の両側はトンネルで挟まれている。三洞駅を発車する列車を山の上から俯瞰する。

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ホームの屋根がアーチ状の京畿広州駅を発車する。発車放送・ブザーは車両側から流している。

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夕方の草月駅付近を行く、板橋行きの列車。

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緑豊かな沿線を行く。京江線の信号方式はATS。

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半地下駅の草月駅を出発して高架へと進む驪州行きの列車。

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新屯陶芸村駅を発車する、板橋行きの電車。信号システムにATPを使用している関係で、出発信号機を越えるまで25km/h制限がかかる。そのため、発車後暫くは徐行運転を強いられる。

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全長4,954mの昆池岩トンネルを抜ける驪州行きの列車。

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長い盛土区間を行く。

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トンネルを抜けて利川駅に入線する。接近メロディーはKORAIL・ソウルメトロ標準のものを使用している。

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韓国語・英語を縦スクロールにより交互表示する。

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