ミャンマー国鉄元 伊勢鉄道イセI形

Tweet

伊勢鉄道イセI形は1987年に製造された車両である。イセ1・イセ2・イセ3の3両が製造された。製造会社は富士重工。富士重工標準のLE-CarIIで、前面は非貫通仕様。車両寸法は長さ15,500mm×幅3,040mm(最大幅)×高さ3,550mm。最高速度は80km/h。車体は鋼製。

2003年〜2004年に後継のイセIII形に置き換えられ廃車となった。3両すべてがミャンマー国鉄に譲渡された。現地到着後、ステップ設置、車軸の改造、塗装の変更等の改造が施された。うち、イセ1のみは運転台関係の部品等が伊勢鉄道に予備部品として保管された為、客車として改造された(当初から客車扱いで整備された日本の気動車はイセ1が唯一)。ミャンマー国鉄での車両番号は、イセ1は「RBT828」、イセ2は「RBE2510」、イセ3は「RBE2511」。

2005年12月頃に竣工した。 冷房装置は存置されている。イセ1(RBT828)はMyitnge(ミンゲー)工場内で野ざらしとなっており、イセ2(RBE2510)及びイセ3(RBE2511)はToungoo(タウングー)で事業用気動車として使用されている。

Myitnge(ミンゲー)工場内の一角で緑に埋もれるRBT828(元 イセ1)。日本から譲渡された気動車で、当初からRBT800番台客車として整備。しかしながら、客車として運用された実績があるかすら疑わしい。前照灯ユニットは撤去されている。
真横から見たイセ1。退色が進んでいる。

「ミャンマー国鉄−日本からの譲渡車両」トップに戻る

Tweet