ミャンマー国鉄元 JR東海キハ47形

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キハ47形は非電化路線向けの一般形気動車として、日本国有鉄道(国鉄)時代の1977年〜1982年に製造された。製造会社は新潟鐵工・富士重工。全370両のうち、JR東海には5両が国鉄分割民営化時に継承された。車両寸法は長さ21,300mm×幅2,930mm×高さ4,055mm。最高速度は95km/h。車体は鋼製。

JR東海所属車は1990年度〜1991年度に全車両が冷房化改造され、また1997年・1999年にカミンズ製エンジンへの換装が行われた。高山本線・太多線(・1999年までは武豊線)で運行されていたが、2015年に後継のキハ25形の導入に伴い、2015年3月13日までに営業運転を終了した。廃車後、全5両が2015年にミャンマー国鉄へ譲渡された。

現地到着後、ドアへのステップ・手すりの設置、車軸の改造、屋根上のベンチレーターの撤去等の改造が施された。塗装はJR東海時代のままで、現地の車両番号が前面・側面に赤字で追加されている。車両番号はJR東海時代の車両番号順にRBE3022〜3026で付番(第1陣のキハ11形の続番)。

2015年8月16日よりキハ47形のみで組成された5両編成で営業運転を開始した(その後、編成は解かれてキハ40形・キハ48形と混結で運行されている)。営業開始後はヤンゴン環状線で運賃300チャットのアトゥーヤター(アトゥー:特別、ヤター:列車)として運行され、自動ドアは常時使用されていたが、2016年5月9日より冷房の使用を中止し運賃を200チャットに値下げ、さらに2016年7月1日より環状線の全列車の運賃が100チャットに値下げされた。

【新旧車両番号対照表(JR東海時代→ミャンマー国鉄、の順に表記)】
キハ47 5001:RBE3022
キハ47 5002:RBE3023
キハ47 6001:RBE3024
キハ47 6002:RBE3025
キハ47 6003:RBE3026

2015年8月16日よりヤンゴン環状線で営業運転を開始したキハ47形。Yangon駅基準で東側からRBE3026(キハ47 6003)+RBE3022(キハ47 5001)+RBE3023(キハ47 5002)+RBE3025(キハ47 6002)+RBE3024(キハ47 6001)の順の5両編成でデビュー。
「美濃太田」の行先表示のまま、DRCで整備を受けるRBE3024。
RBE3026は「名古屋」表示。営業運転開始時には、両先頭車とも「アトゥーヤター」のステッカーを行先表示部に上から貼付したため、幕はほとんど見えない。
DRCで並んで整備を受ける、キハ47形とキハ11形。さながら美濃太田車両区のよう。
乗降扉。これまでRBEの両開き車両(JR四国のキハ47形、JR東日本のキハ38形)は、各乗降口のステップの中央に手すりが新設されていたが、今回は省略されている。左側の戸袋窓の上には「切符300チャット」と書かれた緑色のステッカーが追加された。
車両側面にはJR東海時代の車両番号表記の横に、ミャンマー国鉄の車両番号が追記された。
中間に封じ込められた車両の行先表示は隠蔽されていないため、日本の行先が表示されていることもある。写真はRBE3022(キハ47 5001)。
車内の様子。冷房は床下搭載型のため低屋根化はされておらず、JR東海時代の面影を色濃く残している。窓の上半分には冷房効果を高めるために遮光フィルムが貼られている。
ドア周り。
車端部。営業開始に向けて車内清掃中。
トイレ。
車内に掲示されているヤンゴン環状線と近郊路線図。
RBE3026(キハ47 6003)
RBE3022(キハ47 5001)
RBE3023(キハ47 5002)
RBE3025(キハ47 6002)
RBE3024(キハ47 6001)
■日本時代の記録
高山本線の坂祝駅に入線するキハ47 6001(現:RBE3024)。

2014年9月6日撮影
太多線の美濃川合駅を発車するキハ47 6001(現:RBE3024)。

2014年9月6日撮影
美濃太田車両区で待機するキハ47 5002(現:RBE3023)。

2008年3月30日撮影
※敷地外より撮影
2015年3月のダイヤ改正直後、運用離脱して美濃太田車両区の端の留置線に並ぶキハ47形やキハ11形。写真の先頭のキハ47形はキハ47 6001。

2015年3月15日撮影
※敷地外より撮影
2015年3月23日、JR東海のミャンマー輸出車両として最初に回送されたキハ47形・キハ48形混結の7両編成(先頭からキハ47 6003+キハ47 5002+キハ48 3814+キハ47 6001+キハ47 5001+キハ48 5513+キハ48 5511)。美濃太田車両区から笠寺まで自力回送し、同日に名古屋臨海鉄道の東港駅までDL牽引で回送された。

笠寺にて
名古屋臨海鉄道のND601と連結されたキハ47 6003+キハ47 5002+キハ48 3814+キハ47 6001+キハ47 5001+キハ48 5513+キハ48 5511。JR東海のキハ47形全5両のうち、4両がこの日に輸送された。

2015年3月23日撮影
キハ47 5001(現:RBE3022)
キハ47 5002(現:RBE3023)
キハ47 6001(現:RBE3024)
キハ47 6003(現:RBE3026)
東港(とうこう)駅で、同じくミャンマー輸出のキハ11形と並んで留置されるキハ47形・キハ48形。後方のキハ47 6003はタキと連結している。

2015年3月25日撮影
※敷地外より撮影
夜の東港駅。照明を浴びて輝く。

上写真:2015年3月25日撮影
下写真:2015年3月23日撮影
※敷地外より撮影
名古屋港大江埠頭に並び、船積みの時を待つキハ47形・キハ48形(一番手前はキハ47 6003)

2015年4月1日撮影
※敷地外より撮影
2015年4月8日に、美濃太田車両区から笠寺へ自力回送されたキハ48 6813+キハ48 3816+キハ47 6002の3両編成。
キハ47 6002(現:RBE3025)。
笠寺に到着したキハ48 6813+キハ48 3816+キハ47 6002。
エンジンを切って各種点検を受ける。

笠寺にて
東海道本線を7両編成で自力回送するキハ47形・キハ48形。この区間をキハ40系列が走ることは珍しく、さらに7両編成という長編成で走ることは非常に稀である。先頭からキハ47 6003+キハ47 5002+キハ48 3814+キハ47 6001+キハ47 5001+キハ48 5513+キハ48 5511。

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名古屋駅3番線に入線する、美濃太田からの回送列車。キハ47形・キハ48形の混結編成(先頭からキハ48 6813+キハ48 3816+キハ47 6002)。

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名古屋臨海鉄道のND552形重連(ND552 8+ND552 10)で牽引し、構内入換を行うキハ48 6813+キハ48 3816+キハ47 6002。

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笠寺駅構内を推進運転されるキハ48 6813+キハ48 3816+キハ47 6002。

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