マニラLRT 2号線

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マニラLRT2号線はSantolan(サントラン)〜Recto(レクト)間11駅13.8kmを結ぶ路線である。うち、Katipunan駅付近を除いて地上区間である。全区間複線(右側通行)で、架線集電方式による直流1,500V電化。軌間は1,435mm(標準軌)。車両基地はSantolan基地(Santolan Depot)。2003年4月5日にSantolan〜Araneta Center-Cubao間、2004年4月5日にAraneta Center-Cubao〜Legarda間、2004年10月29日にLegarda〜Recto間が開通した。全区間が日本の円借款を利用して建設された。

列車は4両編成で運行される。車両はROTEM製で、2002〜2003年に18編成(72両)が製造された。フィリピン初の軽量ステンレス車・片側5扉の大型車で、車両寸法は長さ22,500mm×幅3,200mm×高さ3,700mm。1編成あたりの定員は1,628人。車両の主要電装品は東芝製のものが使用されている。

現在、Masinag〜Santolan間(4.1km)、及びRecto〜North Port間(3.8km)の延伸計画がある。

(路線図:管理人制作)

2号線の車両。ROTEM製で、開業にあわせて2002〜2003年に製造された。
前面デザインは製造国の韓国の車両(KORAILの311000系中期車(トングリ)等)に類似している。
車体はビードレスのステンレス製で、窓下の紫色の帯はマニラLRT版サインウェーブとでも呼べそうな柄が入っている。車両番号は側面車端部に書かれており、第1編成1号車から順に連番となっている(第1編成:2001-2002-2003-2004、第2編成:2005-2006-2007-2008、…)。パンタグラフはシングルアーム式で、中間車2両に1基ずつ搭載している。
台車はボルスタレス台車で、車輪径は850mm。
前面・側面の行先表示器は方向幕が採用されている。
2号線ではフルラッピング車両もとりわけ多く活躍している(1号線・3号線でもフルラッピング車両が運行されることもある)。高架の軌道位置が他路線よりも高く、架線柱もセンターポールのものが多いため、沿線からも車両がよく見え訴求効果が高いためと思われる。
車内の様子。座席は紫色のFRP製。車体の幅・長さが1号線・3号線の車両(路面電車規格)よりも圧倒的に大きく、1号線・3号線ではラッシュ時、車内混雑により乗客の積み残しも頻発しているが2号線では滅多にない。車両の大きさに由来して、2号線はタガログ語で「Megatren」(メガトレインの意味)の愛称を持つ。
つり革は車両中央に1列に配置され、座席の上の手すりにも増設されている。
東芝・ROTEMの製造銘板。隣にはこの車両が日本のODA(政府開発援助)によって製造されたことを示すステッカーが貼付されている。車両の主要電装品は東芝製で、車両製造はROTEMが行った。
運転台の様子。左手操作式ワンハンドルマスコンが設置されている。
マスコンの拡大。力行は7段(P1〜P7)で、制動(ブレーキ)は常用制動7段(B1〜B7)と非常制動1段。手前に引くと制動、奥に押すと力行(欧米式)である。
Recto駅の先の引き上げ線(留置線)。Recto到着後、全列車が一旦入線して折り返す。North Portまで延伸後は本線の一部となる。
1号線との立体交差部を行く2号線の列車。
2号線のRecto駅と1号線のDoroteo Jose駅は、改札外で専用の連絡通路で結ばれている。
Recto駅付近の高架軌道を行く2号線の列車。高層ビル群と低所得者層のバラックの境を行く。
Legarda駅付近を行く列車。当駅の前後はカーブが連続している。

Legarda〜Rectoにて
2号線の大半の区間は、マニラの「Radial Road 6」(放射道路6号線)の道路中央部に高架が敷設されている。

V. Mapa〜J. Ruizにて
Pureza駅外観。Anonas〜Purezaの各駅は「Radial Road 6」の直上に駅が設置されている。
V. Mapa〜Pureza間ではPNR South Railの線路をオーバークロスする為、高架の位置が高くなっている。Pureza駅からPNRのSanta Mesa駅までは600m程の距離。
Cubao(キューバオ)の交差点では、2号線と3号線の高架が直角に交わっている。両線の乗り換えはAraneta Center-Cubao駅で出来るが、両駅ともに交差部より駅が離れており、乗り換える場合は地上の道路を500m程歩かなければならず、不便である。
3号線の高架をオーバークロスする2号線の列車。2路線の高架が交差するCubaoの交差点はマニラLRTの見どころの一つである。
当初は2号線が下を通り、3号線がオーバークロスする計画であったが、2号線の着工が遅れ、3号線が先に建設されたために当初計画と逆転してしまった。
急勾配を上ってAraneta Center-Cubao駅に入線する、Recto行きの列車。当駅の西側のCubao交差点で2号線とオーバークロスする為、地上からのホームの位置はRecto駅と並んで高い。また、当駅には普段は使われていない1面1線の臨時ホームが2階にある(本線の2面2線のホームは3階)。臨時ホームは頭端式で、Santolan方面にのみ線路が繋がっている。
Katipunan駅付近で地下へと潜る、Santolan行きの列車。

Anonas〜Katipunanにて
Katipunan駅。2号線唯一の地下駅である。ホームは地下2階で、コンコースが地下1階にある。当駅の前後約750m(Santolan方面の線路は約850m)が地下区間となっている。
Santolan〜Katipunan間の掘割区間。片側の線路(Santolan方面行きの線路)は半地下構造。
高架区間から掘割区間へと進むRecto行きの列車。

Santolan〜Katipunanにて
Marikina川を渡る列車。

Santolan〜Katipunanにて
Santolan駅。2号線唯一の1面2線の島式ホーム構造。駅の南側にはSantolan基地(Santolan Depot)が隣接している(写真右奥の紫色の屋根の建屋がSantolan基地の屋根)。
主要駅には2号線が日本のODA(政府開発援助)によって建設されたことを示すプレートが設置されている。プレートは英語と日本語の2ヶ国語表記。
2駅間の後方展望。列車はワンマン運転を行っており、最後尾の乗務員室は無人。Araneta Center-Cubao駅発車後、左手に同駅の臨時ホームの存在及び分岐線が確認できる(普段は未使用)。Katipunan駅到着前に高架から地下へと潜る。

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列車はROTEM製で、東芝製のIGBT-VVVF制御。2号線はマニラLRT初の自動放送を行っており、放送は英語とタガログ語の2ヶ国語。

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警笛を鳴らして夜のPureza駅に入線するRecto行きの列車。5扉車。

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始発駅のSantolan駅を発車するRecto行きの列車。

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低速で掘割区間を行くRecto行きの列車。2号線の車両の屋根を観察できる数少ない場所。各車両の屋根上には分散クーラーが2基ずつ搭載されている。

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地下へと潜る、2号線の全面ラッピング車両。

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ジプニー(乗合いタクシー)の波で溢れる道路の上を行く2号線の列車。マニラの道路信号機はLED1灯式化が進んでいる。

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V. Mapa駅を発車するSantolan行きの列車。幹線道路の「Radial Road 6」(放射道路6号線)の中央に設けられた高架軌道を行く。

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マニラLRT2号線列車走行音(Anonas→Katipunan)IGBT-VVVF制御で、制御装置は東芝製。
Mc-M-M-Mcの4両編成。
扉閉時にはドアチャイムが鳴る。自動放送は英語・タガログ語。
マニラLRT2号線列車走行音(Katipunan→Anonas)
マニラLRT2号線列車走行音(Cubao→Betty Go-Belmonte)

Single Journey Ticket(表/裏)
磁気式。表面は絵柄で、裏面は注意書きと路線図が英語とタガログ語で表記されている。リサイクル使用される。
Single Journey Ticket(磁気式)(表/裏)
2015年10月まで使用されていた(Beep Card化により廃止)。表面は絵柄で、裏面は注意書きと路線図が英語とタガログ語で表記されている。リサイクル使用されていた。
Stored Value Ticket(磁気式)(表/裏)
2015年10月まで使用されていた(Beep Card化により廃止)。路線別で発行されており、他の路線では使用できない。リサイクル使用されていた(出場時に残額がなくなると、自動改札機で回収される)。
自動券売機
2号線は開業時から自動券売機を備えていたが、2015年のBeep Card化の際に全券売機が新型に更新された。

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