マニラMRT 3号線

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マニラMRT3号線はNorth Avenue(ノースアベニュー)〜Taft Avenue(タフトアベニュー)間13駅16.9kmを結ぶ路線で、全区間がマニラ最大の幹線道路であるEDSA通りに沿って敷設されている。うち、Buendia駅付近とAyala駅を除いて地上区間である。全区間複線(右側通行)で、架線集電方式による直流750V電化。軌間は1,435mm(標準軌)。車両基地はNorth Avenue付近のEDSA基地(EDSA MRT Depot)。1999年12月5日にNorth Avenue〜Buendia間、2000年7月20日にBuendia〜Taft Avenue間が開通した。

列車は3連接車を3本繋いだ3両編成で運行される。うち、先頭車1両(1ユニット)は終日女性専用車である。車両はCKD TATRA製(チェコ)で、型式名はRT8D5。1997〜1999年に3連接車73両(73ユニット)が製造された。車体は鋼製。車両寸法は1両(3連接車)あたり長さ31,720mm×幅2,500mm×高さ3,250mm。運転台は各車両(1ユニット)の片側のみに設置されており中間車となっている車両にも運転台が設置されている。通常は3本併結により24編成(72両)を組み、残りの1両(1ユニット)は予備車となる(適宜編成組み換えを行う)。

現在、North Avenue〜EDSA North Grand Central(仮称)間の延伸予定がある。EDSA North Grand Central駅では1号線・7号線(建設中)と接続予定である。既に1号線と線路は繋がっており、2012年4月の深夜に1号線の1G車両がEDSA基地まで乗入れ試運転を行った。


(路線図:管理人制作)

3号線のCKD TATRA製の列車。3連接車を3本繋いで運行される。
東欧及びロシアを中心に路面電車市場で高いシェアを誇るチェコのCKD TATRAだが、アジアでの車両採用例は、マニラLRT3号線と北朝鮮の平壌及び清津のみである。日本の土佐電鉄にも一時期、元チェコ・プラハ市電の6319(CKD TATRA製T3型)が存在したが、1度も土佐電鉄で走ることなく2006年に解体された。

Guadalupe〜Buendiaにて
離合する3号線の列車。

Taft Avenue〜Magallanesにて
上から見た3号線の列車。冷房装置は新造時から搭載されている。パンタグラフは各車両の先頭に設置。

Ayala〜Magallanesにて
台車。インサイドフレーム方式で、車輪径は700mm。
車内の様子。座席はFRP製で、急加減速対策で座席表面に滑り止めがついている。
ドアは両開きのプラグドア。ドア本体に緑色のドアボタンが設置されているが、通常は自動で開くため使用しない。
車内の銘板は三菱重工のものが設置されている。これは、3号線の建設主体が三菱重工及び住友商事だった為である。車両等の保守も三菱重工のグループ会社であるTES Philippines(TESP)社が行っている。
逆に、実際の車両製造元であるCKD TATRAの銘板は客室内には存在しない。
特徴的な乗務員室の仕切り。運転台にはマスコンはなく、加減速共に自動車同様の足踏みペダル式。
運転台なし側の車端部。立席スペースとなっている。
Magallanes駅付近を行く、North Avenue行きの列車。3号線の線路をオーバークロスしている道路はMetro Manila Skyway。Magallanes駅はフィリピン国鉄South RailのEDSA駅と300m程の距離である。

Taft Avenue〜Magallanesにて
地平から高架へと駆け上がる列車。

Ayala〜Magallanesにて
ラッシュ時間帯、大渋滞するEDSA通りを横目に快走する3号線の列車。しかし、列車の定員に対して乗客数が圧倒的に多く、ラッシュ時間帯は途中駅での乗客の積み残しも頻発している。
EDSA通りの中央に設けられた軌道を行く。奥の駅はGuadalupe駅。

Guadalupe〜Buendiaにて
Guadalupe駅のNorth Avenue寄りには、マニラを横断するPasig川に架かる複線トラス橋が隣接している。この川がMakati City(マカティ市)とMandaluyong City(マンダルーヨン市)の市境だ。
Pasig川の複線トラス橋を越えてMandaluyong Cityを行く、North Avenue行きの列車。

Boniにて
夕暮れのマニラを行き交う3号線の列車。3号線は地平区間も多く、歩道橋が何ヶ所も架かっているが、歩道橋の線路を横断する部分のみ更に1段高くなった独特な形状をしている。これは、3号線建設前から存在した既存の歩道橋を改修し、線路横断部分のみ歩道を嵩上げしたためである。
Shaw Boulevard駅に入線する列車。当駅は3号線唯一の2面3線構造。
巨大な駅ビルを併設したShaw Boulevard駅。
Araneta Center-Cubao駅付近を行く列車。写真奥に架かる、3号線をオーバークロスする高架橋は2号線の軌道。

Kamuning〜Araneta Center-Cubao
Cubao(キューバオ)の交差点の3号線・2号線の直角交差部。両線のAraneta Center-Cubao駅は離れており、乗り換える場合は地上の道路を500m程歩かなければならない。
夕日を側面に浴びて走行するTaft Avenue行きの列車。

Kamuning〜Araneta Center-Cubao
Kamuning〜Quezon Avenue間を走行する列車。この区間は駅部分が高架、駅間が地平の構造。
ユニークな形状の、建設中のビルの前を行く。

North Avenue〜Quezon Avenueにて
North Avenue〜Quezon Avenue間のNorth Avenue駅付近では、EDSA基地(EDSA MRT Depot)への出入庫線がデルタ線で本線へと繋がっている。
North Avenue駅の先の引き上げ線(留置線)に停車中の、折り返しTaft Avenue行きの列車。EDSA North Grand Central駅まで開通した際には本線の一部となる。線路は既に1号線と繋がっており、後はEDSA North Grand Central駅の建設を待つのみ。
終日大混雑しているTaft Avenueの駅窓口。乗車券を買うだけでも一苦労である。
窓口の隣には自動券売機も設置されているが、こちらは誰も並んでいない。券売機は1ペソか5ペソのみ使用可能という仕様であまりに使い勝手が悪く、窓口発券頼りになってしまっている状態だ。
列車はすべてワンマン運転を行っており、各駅のホームの先端には後方確認用のモニターとミラーが設置されている。
マニラの主要幹線道路であるEDSA通りの中央を颯爽と走り抜ける、3号線の上下線の列車。

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Pasig Riverの複線トラス橋を越えてBoni駅へと向かう、North Avenue行きの列車。

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大混雑するラッシュ時間帯のEDSA通りを横目に走り抜けるTaft Avenue行きの列車。

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EDSA通りに架かる歩道橋から撮影したTaft Avenue行きの列車。

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マニラMRT3号線列車走行音(Ayala→Taft Avenue)電機子チョッパ制御。
Mc-T-M+Mc-T-M+M-T-Mcの3連接車体×3の3両編成。
扉閉時にはドアブザーが鳴る。放送は運転士の肉声放送。

Single Journey Ticket(表/裏)
磁気式。表面は絵柄で、裏面は注意書きと路線図が英語とタガログ語で表記されている。リサイクル使用される。
Single Journey Ticket(磁気式)(表/裏)
2015年10月まで使用されていた(Beep Card化により廃止)。リサイクル使用されていた。
Stored Value Ticket(磁気式)(表/裏)
2015年10月まで使用されていた(Beep Card化により廃止)。路線別で発行されており、他の路線では使用できない。リサイクル使用されていた(出場時に残額がなくなると、自動改札機で回収される)。

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