Sentosa Express車両紹介

Sentosa Expressの車両はMc1-Tc2(1M1T)の、連接構造の2両固定編成である。全車両が日立製作所製で、開業に備えて2005〜2006年に4編成が製造された。また、2009年には2編成が増備され、現在は合計6編成(12両)が在籍する。
編成ごとに塗装パターンが異なり、第1編成がオレンジ、第2編成が青、第3編成が紫、第4編成が緑、第5編成がピンク、第6編成が赤となっている。
1編成あたりの定員は124名(うち座席30名、立席94名)で、座席を収納することで最大184名まで乗車可能としている。車体はアルミ製。車両寸法は長さ11,830mm×幅2,710mm×高さ4,805mm(うち桁上面3,450mm、桁下面1,355mm)。加速度は3.5km/h/s(減速度は4.0km/h/s(常用最大)・4.5km/h/s(非常))、最高速度は50km/h(設計最高速度は80km/h)。

第1編成。車体カラーはオレンジ。
Sentosa駅寄りからMc1-Tc2の固定編成となっている。乗務員扉は進行方向右側にのみ設置。
第2編成。車体カラーは青。
第3編成。車体カラーは紫。
離合する第2編成と第3編成。
第5編成。車体カラーはピンク。同編成は2009年に増備された車両で、裾部の塗りわけも第1〜4編成と異なっている。
第6編成。車体カラーは赤。同じく2009年に増備された。
離合する2009年増備車同士(第5編成・第6編成)。
第1〜4編成(2005・2006年製)と第5・6編成(2009年製)の、塗装以外の目立った差異は特にない。
車両を前面から。前面窓は、側面と比較して低い位置にある。前照灯はHID。台車は2軸ボギー構造で、ボルスタレス台車を使用している。
車体側面。同車は連接構造で、台車数削減・軽量化を図っている。日本の跨座式モノレールの車両と同様に、各客用扉の横にはスローダン(避難器具)を引っ掛ける金具が設置されている。
車内。扉付近にはスタンションポールが設置されている。座席は30席設置されている(Mc1:16席、Tc2:12席)が、定員を増やすために各車両とも連結面よりの8席を除いて収納されている。
貫通路。連接構造のためか、床が一段高くなっている。
収納式(跳ね上げ式)の座席。座面はFRP製。
ドア周り。手すりは、日本国内向けの日立製作所製の通勤型電車で多数採用例がある、アルミ型押し材による縦面一体形のものとなっている。ドアの取っ手の位置や形状も、最近の日本国内向けの車両と類似している。
ドアガラスは内側からの接着式。ドア上部には、ドア番号が振られている。
つり革。
乗務員室仕切部。窓はあるものの、通常は前後の乗務員室ともにすべてカーテンを下ろして運行されるため、前面展望は不可能。
運転台。右手操作式のワンハンドルマスコン。保安装置はATPで、ワンマン・手動運転を行っている。
Beach駅へ走行する第6編成(赤)。
Imbiah〜Waterfront間の急勾配を下る第1編成(オレンジ)。
可動式ホーム柵(APG)を先に開けた後に、車両側のドアを開ける。
Sentosa駅は1面2線のため、発車直後にポイントを切り替えて列車を捌いている。

Sentosa Express走行音(Beach→Imbiah)IGBT-VVVF制御で、制御装置は日立製作所製。
Mc-Tc(1M1T)の2両編成。
発車時にはMRT等とは異なる音色のドア閉予告チャイムが鳴る。また、混雑時には乗車促進の自動放送が流れる。
Sentosa Express走行音(Imbiah→Waterfront)
Sentosa Express運転停車案内自動放送駅間に停車した際に流れる自動放送。

「Sentosa Express」トップに戻る