追憶の総武線103系・201系・205系

1998年12月〜2001年11月の約3年間で、総武線・中央線(各駅停車)の車両は大きく変わった。これまで総武・中央線では、103系(1979年〜)、201系(1982年〜)、205系(1989年〜)の3形式が運用されていたが、既存車両の置き換え用として1998年12月29日より209系500番台、1999年3月27日より209系950番台(現:E231系900番台)、2000年3月13日よりE231系が運用を開始した。2000年3月〜2001年3月にかけての1年間は、総武・中央線の車両は5形式となり、非常にバラエティー豊かであった。

車両の置き換えは着実に進められ、2001年3月27日に103系、同年11月27日に205系、同年11月28日に201系がそれぞれ引退した。いずれの車両もさよならヘッドマークなどの掲出はなく、ひっそりと総武・中央線から姿を消していった(103系は引退を記念したイオカードが発売された)。ここでは、置き換え過渡期・運用終了後の103系・201系・205系を紹介する(当時、コンパクトフィルムカメラや20万画素のデジタルカメラで撮影していたため、ピントの甘さや画質の悪さはご容赦ください)。

33パーミルの急勾配を下り、御茶ノ水駅に入線する103系。
引退直前の103系と、見届ける201系。最後まで残った総武・中央線の103系はラシ327編成であった。201系もこの8ヵ月後には総武・中央線から姿を消し、京葉線・青梅線・五日市線に転属した。

2001年3月23日 津田沼にて
一路三鷹へ。ガラス支持の金属押さえが目立つ。

御茶ノ水にて
夕方の千葉駅に停車中の103系非ATC車。
千葉駅2番線にて発車のときを待つ。
津田沼駅に入線する103系。
西船橋にて205系500番台、新05系に囲まれる103系。
20世紀最終日に西船橋を発車するラシ325編成。

2000年12月31日撮影
西船橋駅の中線(2・3番線)にて折り返し待ちの103系ラシ307編成。
総武・中央線103系車内。
大宮運転区に集結した、大量の総武・中央線103系。廃車車両は順次ここに集められ、大宮にて解体された。
習志野電車区。丁度103系と209系500番台・E231系の勢力が五分五分の頃。
津田沼駅を発車する201系。総武快速線E217系と同時発車する。
引退後、習志野電車区に疎開された201系。編成は6両と4両に分離されており、久しぶりにスカート未設置の黄色い201系の前面を見ることが出来た。

2001年12月撮影
既に習志野電車区に103系の姿はなく、車両は新系列車両(209系500番台・E231系)に統一された。
総武・中央線から引退後、大宮にて改造待ちのクハ205-103。この後京葉線用に改造され、さらに2008年に武蔵野線仕様に改造された。現在は武蔵野線でM36編成として活躍している。

「ありがとう103系」イオカード

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