タイ国鉄マハーチャイ線

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タイ国鉄マハーチャイ線はウォンウェンヤイ〜マハーチャイ間(4駅14停車場)31.2kmを結ぶ路線である。運賃は対距離区間制で、初乗り運賃は3バーツ(冷房車は20バーツ)、最高10バーツ(冷房車25バーツ)。列車は一日16往復運転されている。マハーチャイ駅からはタチン川を渡るフェリーに乗って、対岸にあるメークロン線バンレム駅に行くことが出来る。マハーチャイ線・メークロン線ともに他の国鉄線とは接続していない独立した路線で、両線を総称してメークロン線とも呼ばれる(両線の線路は接続していない)。
マハーチャイ線の車両はNKF型と呼ばれる日本車両・近畿車輛・富士重工・日立・東急車輛・川崎重工製の車両(形式名の「NKF」は日本車両・近畿車輛・富士重工の各メーカーの頭文字をとったもの)で統一されている。NKF型は1985年製で、コルゲート付きステンレス車体。1983年に導入されたTHN型(東急車輛・日立・日本車両製)をベースとしている。一部の編成に1両組み込まれている冷房車は側面窓下の帯が水色で、運賃が割高設定となっている(冷房車が組み込まれている列車は時刻表に明記されている)。
将来的にはマハーチャイ線全区間を複線電化及びウォンウェンヤイ〜ホアランポーン間を新規建設して他の国鉄線とあわせて都市鉄道化する計画があるが、まだ工事は行われていない。

マハーチャイ線の時刻表と運賃表はこちら。メークロン線(バンレム〜メークロン)の時刻表と運賃表はこちら(2006年8月現在)。
(路線図:管理人制作)

バンコクのトンブリー地区にあるウォンウェンヤイ駅の外観。駅舎はなく、市場の先がホームに繋がっている。
ウォンウェンヤイ駅のプラットホーム。1面1線の頭端式で、ホーム上には多数の露店が並ぶ。改札はないため、通り抜け自由。切符売り場はホーム上にある。
ウォンウェンヤイ駅の端からマハーチャイ方面を眺めたところ。線路の両側は市場になっていて、列車が来るときに限り線路上に架かるパラソルを畳む。
ウォンウェンヤイ駅に入線する列車。
ウォンウェンヤイ駅に到着した列車。折り返しマハーチャイ行きとなる。マハーチャイまでの所要時間は約1時間。
列車のサボ。
NKF型の車内。ボックスシートを基本とし扉付近がロングシートのセミクロスシートとなっている。座席はFRP製。NKF型のベースとなっているTHN型もほぼ同じ配置。
乗務員室側車端部。
ランポー停車場での列車の行き違い。同線は信号機やATSは一切ないため、駅員の手旗信号で合図を送る。
列車の行き違い施設は同駅の他、クロントンサイ停車場、ワットシン駅、コークワーイ停車場等にもある。
ワットシン停車場の駅舎。
終点のマハーチャイ駅。2面2線となっている。
実質、市場と一体化しているマハーチャイ駅。ウォンウェンヤイ駅と同様、改札はないため通り抜け自由。副本線側は列車が来ない間は完全に露店が線路上を占領している。
マハーチャイ駅のホーム上に展開する露店。
マハーチャイ駅のホームの先にある車両基地。マハーチャイ線の全ての車両を管轄している。
車両基地の内部。
クロンチャック〜マハーチャイ間の本線脇には日本製の気動車の廃車体が4両放置されている。既に窓ガラスは1枚もなく荒れ果てている。写真右側の線路が本線。

マハーチャイ線普通乗車券(表/裏)
ドットプリンター印刷。右端には広告が入る。列車乗車後、車掌が入鋏する。

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