東葉高速鉄道1000形

1000系1080F

1996年4月27日、東西線の西船橋から東葉勝田台16.2kmを結ぶ東葉高速鉄道が開業した。5.9kmが地下線で残りが高架線を中心とした地上部で駅数は9駅である。当初は同社は新型車両を導入予定であったが、用地買収の難航、高騰により開業も大幅に遅れ、開業費の縮減のために余剰となっていた営団の5000系を12編成120両を譲り受け、リニューアル工事を施行することにした。(うち2編成は部品確保・予備車)リニューアル工事の内容は、制御装置の界磁添加励磁制御化、前面デザインの変更ラインカラーの変更(赤、白、橙色)、側ドア交換(ドア窓の大型化)、座席モケットの交換(松葉をイメージした緑色)、床敷物の交換(くぬぎの木の幹をイメージした茶色)、車内化粧板の張り替え(白)、側窓カーテンの交換などである。

外観の面では、前面デザインを大幅に変更している。具体的に言えば、FRP枠の取り付け、前照灯・尾灯の一体型の角型のものへの交換、前面窓から上を黒色塗装化、貫通扉の交換(コルゲートの無い物へ)、外板の交換(コルゲートの無い物へ&ステップの追加)などが挙げられる。しかし、側面・妻面は側ドアの交換以外は、とくに目立った改造場所は見当たらない。

2004年度からの2000系の導入によって廃車が開始され、2006年度に全廃された。廃車後は基本的に車両基地にて解体処分されたが、2006年度まで残った最後の3編成(1060F、1080F、1090F)はインドネシアのPT. KAI(PT. Kereta Api Indonesia)に譲渡された。2007年より現地にて営業運転を開始している。

関連ページ:「KRL JABODETABEK-元 東葉高速鉄道1000形」

トンネルから顔を出す1000形。東葉高速鉄道の車両はすべて中野折り返し。
朝の混みあった西船橋駅に進入する1000形。
1000形車内。

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