5000系90F全車解体

2007年3月より3両編成で深川検車区行徳分室(旧 行徳検車区;2009年に名称変更)に永らく留置されていた5000系90F(5950-5450-5150)だが、2010年6月に3両とも解体線にて解体されている姿を確認した。同車は営団地下鉄初のアルミ合金製車両として1966年に製造された車両であるが、登場から44年、引退から3年を経て解体されることとなった。
これにより、東西線上から5000系は完全に消滅し、東京メトロに残る5000系は千代田線北綾瀬支線の3両編成2本(元東西線91F・92F;アルミ車両で1967年製)のみとなった。なお、セミステンレス製車両はインドネシアのKRL JABODETABEKで8両編成3本(元東西線59F、66F、67F)が現役のほか、新砂あゆみ公園に5833号車が保存されている。

関連ページ:5000系97F解体5000系90F 廃車回送・解体5000系90F 3両編成化

アスベスト除去作業により内装や窓ガラスがすべて撤去された後、解体線にて解体目前の5000系90F。重機も既にスタンバイしている。
無残な姿となった5150号車の前面。引退から3年間、永らく深川検車区行徳分室に留置されていたが、保存には至らなかった。
編成反対側の先頭車の5950号車。同じく解体に備えて、すべての内装・窓ガラスが撤去されている。
05系との最期の並び。
90F引退後に転属してきた07系72Fとの並び。
廃車車両留置線には05系02Fが留置されていた。なお、当編成は15000系導入により廃車となったと思われ、今後、KRL JABODETABEKに譲渡される模様である。また、15000系導入により同じく05系11Fが既に運用離脱している。
90F引退後、東京メトロに残る5000系は、千代田線北綾瀬支線の3両編成2本のみとなった。同車は元東西線の91F・92Fで、深川検車区で改造の後、1999年に転属した。帯のステッカー化、パンタグラフのシングルアーム化、ワンマン運転・ATO運転対応改造等が施され、東西線時代とは外観が異なる。
※深川検車区行徳分室の写真はすべて敷地外から撮影

■往年の活躍
10両編成で東西線地上区間を快走する90F。

南行徳にて
西船橋駅の東側で地上に出る、東葉高速線からの直通運用に就く90F。
アルミ合金ならではの輝きを放つ、90Fの側面。
97Fとの並び。共に最期は深川検車区行徳分室(行徳検車区)で3両編成化の後、一生を終えた。
東西線で最後まで残った5000系2本(59F・90F)の並び。59FはKRL JABODETABEKに2007年に譲渡された。
営団地下鉄時代の、JR東日本の103系1200番台との並び。
車内の様子。1〜3号車にあたる5950-5450-5750の3両は、B修工事後も最期まで原形の濃いクリーム色の化粧板であった。
残りの7両はB修工事後に白色の化粧板に更新された。
西船橋駅8番線を発車する、5000系のアルミ試作車、90F。
西船橋駅7番線を発車する、5000系90F。
JR線直通運用に入る、快速中野行きの5000系90F。
東陽町を発車する、西船橋行きの5000系90F。
05系初期車と離合する、5000系90F。
浦安駅に到着する、5000系90F。

関連ページ:5000系97F解体5000系90F 廃車回送・解体5000系90F 3両編成化

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