韓国には現在、ソウル、仁川(インチョン)、釜山(プサン)、大邱(テグ)、光州(クァンジュ)、大田(テジョン)の6都市で地下鉄が運行されている。また、ソウル首都圏では都市鉄道や広域電鉄(複数都市間を結ぶ都市鉄道)の整備も進展している。

韓国における地下鉄・都市鉄道の歴史は、1974年8月15日にソウル地下鉄公社(現:ソウル交通公社)が運営するソウル地下鉄1号線(ソウル駅〜清凉里)と鉄道庁(現:KORAIL(韓国鉄道公社))が運営する京釜電鉄線(ソウル駅〜九老〜水原)、京仁線(九老〜仁川)、京元電鉄線(清凉里〜回基〜城北、回基〜龍山)が開業したのがはじまりである。ソウル地下鉄1号線の建設と京釜・京仁・京元各線の電化事業は円借款によって行われ、更にソウル地下鉄1号線は車両・信号・通信分野等において日本の技術協力により建設された。開業当時の電車は全て日本製であったこともあり、現在でも施設・車両において日本の地下鉄や都市鉄道とどことなく雰囲気が類似している面があるのが特徴だ。

ここでは、韓国各都市の地下鉄・都市鉄道全路線の車両や施設などを路線ごとに紹介する。



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